一日経ってのおおかみこどもの雨と雪感想(ネタバレあり)
昨日、おおかみこどもの雨と雪を観て、勢いで感想を書きました。
http://mtakano.hatenablog.com/entry/2012/08/25/211142
あの映画は母の強さをもって、強度のある寓話を作ろうとしたので、多少のご都合主義はどうでもいい、とかそんなことを書きました。
で、一日経って思うのは、僕のあの感想は、吉井和哉の「母いすゞ」 という歌を聴いた時の感想に引っ張られているなあと思いました。
この曲は震災の影響が色濃い歌です。
出ていった長男を想って田舎で暮らす母いすゞ、どことなくとぼけた歌詞なんだけど、後半で「変な空模様だ、変な鳥の群れだ、変な海の色だ、変な風向きだ、今夜は荒れそうだ、長男元気かな」ととてもシリアスに「予感」が歌われる。この曲のサビは「母いすゞは」を繰り返すんだけど、ラストは「母いすゞは 強かった」と締めます。
吉井和哉は、震災の影響を受けて大きいメッセージソングを歌ってくるかと思いましたが、個人の人、とある母を通して、さらりと非常に大きなテーマを歌ったのでびっくりしました。
おおかみこどもの雨と雪で、描かなくても良かったんじゃないかとも思えてしまう、子供が独り立ちした後に花が一人寂しく田舎で生きていくことを想像させるシーン、でもあれは寂しさと同時に、母の強さの裏返しの暗示だと思って観ていました。それはこの曲を聴いた時の感想とリンクしたからかもしれません。
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