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言いたいことがなにもない

プライベートな日記です

帰省

帰省した。
実家は昔に建てられた家屋のため、天井や引き戸の縁のつくりが低く、大体かがんで部屋に入る。視界が歪んでいる気分になる。

母親が出してくれた昼ご飯に鮭が出る。僕が石狩から送った鮭だ。二人で食べてくれればいいのに。焼き過ぎで焦げてあった。いい鮭なのにもったいない。

父親に、PCを買い換えたから中身を全部移してくれ、と言われた。ソフトウエアは移せないことを伝え、写真などのデータだけを移した。その他、初めて見る年賀状ソフトのレクチャーをすることになった。高齢者に使えるわけもないUIだった。

夕方になり、散歩した。小学校、中学校、高校への通学路を歩いてみた。歩いているうちに、そういえばここは友達の家だった、と思い出す。どの友達の名前も思い出せない。数千日は歩いていたはずの道。それなのに思い出せることはわずかだった。今の俺と、子供の頃の僕は別人だったかのようで、あの頃に感じていた生々しい楽しさも辛さも他人事のようだ。

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何もかもが、記憶にあるよりも小さく、短い。見覚えのある古い住宅街の中に、時折、記憶になかった新しい建物が混じる。ここはもう僕の街ではないのかもしれない。子供の頃に走り回っていた路地裏を覗いても、そこに自分がいたとは思えなかった。

この家は左側にあると思っていたのにな、この先を行くとこの家があったはずなのに、と思いながら歩いていくうちに、見知らぬ十字路に迷い込んでしまった。通い慣れていたはずの道だったのに、どこにいるのか分からなくなった。
多分僕の家もここではなくなったのだ。