言いたいことがなにもない

プライベートな日記です

マンションを買う時に住む場所をどう選ぶかをまとめた

最近結婚した友人から、「家を購入したいと思ったら、まずどうしたらいいのか」と聞かれた。家を買うにも一戸建てかマンションか、新築か中古か、間取りはどうするか、どこに住むべきか、色々と選ぶポイントがある。強い希望がない(希望が顕在化していない)と、確かにどこから始めればいいかわからないだろう。
 
以前に賃貸と持ち家どちらがいいかと、将来的に売れそうな中古マンションの選び方についての記事を書いたことがある。

中古マンションを購入するまで、少しでも得になるように調べたこと - 言いたいことがなにもない

けれども、そもそもどの地域に物件を購入するかも難しい問題だ。 

結婚していて家を買う、さらに子どもを産むことも視野に入れると、大抵どちらかの実家の近くで物件を探すケースが多い。その他は職場に通いやすい、といったあたりか。ただそのような物理的な条件によって住む地域や駅が決まらない場合、数多い選択肢の中から消去法的に選ぶことになる。
 
そもそも不動産購入は賃貸と違い、物件選びに失敗した時のリスクは非常に高く、慎重に選ばざるを得ない。
別に自分が選び方のプロというわけでもなんでもないが、色々調べながら購入したので、そこで得た自分の経験を書いておく。考えの至らないところも多いはずだし、「ここはこうなのでは」などあればコメントでもブコメでももらえれば、結果的に良い知見が溜まって参考に出来る人が多そうだ。
 
なお、東京の職場に電車で通っている、という前提で書いている。
 

物件を購入する地域・路線・駅の探し方

まず、キメで東京の東西南北、埼玉、神奈川、どのあたりに住みたいかを考える。自分やパートナーの好みの地域、職場に通いやすいか、親兄弟のもとに行きやすいか、友人がいるか、などの要素で「このあたりがいい」というのが案外出てくる。
 
その次は路線単位で考える。候補の路線は複数出てくると思う。とりあえず候補に上がった路線は全部チェックする。とりあえず5つくらいまでにした方がいいと思うけれど。どうせ見ていくうちに、やはりこの路線よりもこちらがいいのでは、などが出てくる。
ちなみに僕は物件のチェックにはYahoo不動産を使っていた。希望の路線、希望の駅、さらに希望の購入金額や間取りも登録して保存しておくことができる。これを毎日チェックする習慣をつける。情報公開されてから1週間以内など、新着物件に限って表示するよう設定できるので、そうしておけば、新着にあがる数件の新規物件を確認する程度になる。
このようにして毎日一回は見ておくようにすると、自分が住みたいと思う地域にはあまり物件が無かったり、価格帯が合わない、なども見えてくる。この時点でかなり消去法にできる。
 
そして、毎週一回は内見に行くことを目標にする。不動産屋さんに内見をお願いすると、車で他の物件も案内してくれることが多いので、一回の内見で複数の駅の物件を見ることができる。一日で三回内見する日を作ってしまうと、かなり憚る。漠然とでも希望を伝えれば物件の提案もしてくれるので、さらに自分が望む物件というものが形になってくる。
こうしているうちに、自分が住みたい地域、駅はどんなところなのか。そしてどんな部屋に住みたいのかが固まってくる。
 

長くその物件に住むことを考える

持ち家の購入はリスクも伴うため、住み替えも視野に入れられる、価値が高そうな物件を選ぶようにすれば気持ちが楽になる。
その観点で見ると、住もうとしている地域は将来的に人口が増える地域かを見ておくと、日本の人口が減っていっても地価が安定している可能性がある。あとは駅の昇降客数が多いとより安心だ。人口の増加地域についてはググるか、定期的に雑誌で特集されているのでそれを読んでみればいい。昇降客数はWikipediaで調べられる。
 
もちろんそのようなことより、緑が多い方がいい、庭を持ちたい、などもあると思う。そういう素敵な価値観のこだわりがあるなら、それを選ぶ方が絶対に大事だと思う。
 
あとは、共働きで子どもを育てることを考えると、その地域の待機児童数を調べた方がいい。保育園に入れられなかった!となってしまうと人生設計が狂う。
また、市としては待機児童は少ないものの、自分が住む地域では保育園が駅の近くにないために不便、というケースも聞く。余裕があれば、その地域に保育園がどれくらいあるのかもチェックしておいた方がいい。
 

物件はどのような場所にあるか

大抵不動産屋さんは車で物件に連れていってくれる。ただ、興味を持った物件は、必ず物件から駅まで歩いてみた方がいい。大抵は内見した後、不動産会社に戻ることになるけど、いい物件があったら「ここから駅まで歩いてみます」と降ろしてもらうといい。僕は大体下記を見ながら歩いていた。
  • 坂道の有無
  • 商店街の有無
  • 学校の有無
  • 墓場の有無
  • 公園や緑の有無
  • 夜道の暗さ
  • 高速や大通りの近さ
  • 駅までの行き帰りの道の通いやすさ
 
あとは雰囲気でしか図れないが、治安が良さそうか、道中に親子連れが多いかなどもある。
面倒だけれども、次第に内見に行く前にGoogleマップであたりをつけられるようになる。
 

希望の地域が固まってきたら

あとは、例えば僕が以前の記事に書いたような方法で、その物件の価値を客観的に調べてみると良いと思う。
 
こうして探していくと、これだという物件にあたるまでに数ヶ月はかかる。でも人生で一番高い買い物になるはずだし、スーパーで数十円安い買い物にこだわるくらいなら、ここにこだわる方が大事だと思う。
 
何度も内見に行くのは大変だけど、せっかく初めての駅に来たのだからと美味しい店を探したりすれば、楽しみながら物件探しができる。

 

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