言いたいことがなにもない

プライベートな日記です

息子の入院

三日間、一歳の息子が入院した。

 

わりと子供によくあることで、僕も同じことで入院していた。

息子が入院することになり、自分の記憶も蘇る。

 

親に聞くと、僕の入院は幼稚園に入る前後だったらしい。

長く病院にいたこと、同じ病室に同年代の男の子と女の子がいたこと、女の子の持っていたおもちゃがどんなものだったかは忘れたけどやけに楽しかったこと、僕が先に退院することになり、手を振ったときにさみしかったこと。

あとは退院したあと、切ったお腹のあたりが焼けるようで不愉快だった。

うっすらと麻酔をかけられて手術室に運ばれる記憶もあるが、これはもしかしたら何かで見たテレビのシーンがごっちゃになっているのかもしれない。

 

僕の記憶がそれだから、そこまで入院に悪い記憶はなく、あまり心配はしていなかった。

しかし奥さんは違うだろうし、何より二泊三日病院に付きっきりだったので大変だったろう。

 

心配はしていなかったとはいえ、手術のあとで息子はぐったりとしていたし、点滴が体に巻き付いているのが不愉快なのか、ずっと嫌がって泣いていて可哀想だった。よくニコニコと笑う息子がほぼ笑わなかった。

 

四歳の娘も頑張った。義理の母に家のことは手伝ってもらったが、僕が幼稚園に迎えに行ったり、寝かしつけしたりお弁当を作ったりと一通りのお世話をした。

 

娘が母親と離れるのは、息子の出産、僕と一緒に行ったキャンプに続いて三回目だ。

娘もよく理解していて、文句も言わずに素直にご飯を食べたりとあまり駄々はこねなかった。

 

ただ最後の夜、お母さんからの電話の声を聞いて、気を張っていたものが弾けたのか「ママがいい〜」と泣いてしまった。夜もママ、ママ、と何度かシクシクしながら起きていた。

 

でも退院してからのお休みの日には、室内遊園地や動物園に行ったりして、みんなでたくさん笑って過ごした。

娘も息子も、入院の時期が嘘のように、本当によく笑った。

こうやって家族はチームになっていくのかもしれない。俺には知らないことがまだたくさんある。