言いたいことがなにもない

プライベートな日記です

娘が歩いた日の話

友達と遅い新年会をするということで、朝から掃除をしていた。掃除機をかけていてふと振り返ると娘が笑いながら二歩三歩と歩き始めた。

一歩だけ足を出すことができるようになってから二週間が経過し、ついに記念すべき日がきた。
 
別の部屋で掃除をしていた奥さんもやってきて、二人で大騒ぎしながら拍手をした。拍手をされるほど嬉しくなるのか、数歩歩いてはぺたりと座り込んでしまうものの、それからまた何度も立ち上がって歩き出す。
人が初めて歩くときは、こんなにも一歩一歩が慎重で、そして一歩一歩を新鮮に、楽しく感じているものなんだなあ。ふるふる震えながら、自分のペースで一歩足を踏み出せる度に、嬉しそうに笑う。
 
そんな貴重な日に友達が家にやってきて、娘が歩く姿を見てもらえた。みんなの拍手をもらってまた一層大はしゃぎしながら何度も歩いてくれた。子育ては大変だけど、驚くことと嬉しいことの連続だ。
 
そして夕方からみんなで飲み屋に移動する。前回は魚が美味しいお店だったので、今回は鶏料理のお店にしてみた。前職で一緒だったメンバーだったけれど、気がつけば前職で一緒に働いていた年数以上に会っている。
 
1人が「数十年後におじいちゃんになって、またその時に山登りしたり、こうして集まれたりしたら、それはとても楽しそうだね」と言った。
 
僕も楽しみだ。
昔の自分は何も成さずに時が過ぎることは敗北だと思っていた。
今は時が過ぎることも楽しみに思える。