Googleが変えた働き方 〜How Google Works
Googleは検索によって世の中を変えた。そしてそれ以外にリリースした数々のプロダクトも、世の中を変えたし変えつつある。
今ではGoogleマップのない生活は考えられない。AndroidというOSを搭載したスマホによって、生活が変わった人も多いだろう。これからはGoogleが開発している自動車やロボットが世の中を変えていくかもしれない。
そのようについプロダクトに目がいってしまうが、他に変えつつあるものとして、働き方があると思う。
例えば、初めてGoogleの20%ルールというものを聞いたとき、衝撃的だった。
日本の会社であれば、自由に仕事をすることはほとんど認められないし、良くても新規事業担当として役割がふられる(ひどい場合、会社が新規事業を始められる体制にするためのプロジェクト担当にアサインされたりする)。
他にもラリーとサーゲイに、誰もが言いたいことを言える時間があるというのがすごい。社長に物申したら、後で呼び出される会社の方が多いよ。もちろん、言いたいことを言うのは責任を伴うけど、なんといってもそれが成り立つカルチャーがすごいのだ。
でもそれはGoogleだけではなく、WEB企業であれば割と当たり前だったりする。僕も今はWEB企業にいるから、そのようなカルチャーが当たり前になってきた。だからだろうか、WEB企業以外の人と話をすると、お互いにカルチャーの違いに驚くことがある。
WEB企業のような働き方はまだまだ少数派だ。でも次第に効率的な働き方を求める企業が増えてきたように思う。
もちろんそのようなカルチャーはGoogleが最初に始めたわけではない。知られていないだけで、日本にもそんな会社はあった。
でも大きく広めたのはGoogleだと思う。Googleは、彼らの信じる善的な方向に世の中を変えようとしているように見える。プロダクトだけではなく、人の働き方、マインドセットも変えようとこの本を出したのかもしれない。
How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント
- 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方奈美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/10/09
- メディア: 単行本
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来年の4月には、Work Rules!というGoogleの人事全般についての考え方の本が出るらしい。邦訳はいつになるかはわからないけれど。その本も楽しみだ。
次にGoogleが目指していることは、世界を平和にすることかもしれない。その一つの方法として、途上国にインターネット通信網を敷き、スマホを配布することで、誰もがアクセシビリティの恩恵を被ることから始めようとしているように見える。
- 作者: エリック・シュミット,ジャレッド・コーエン,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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