言いたいことがなにもない

プライベートな日記です

今さらながら、スマパンファンがミスチル地蔵の件を擁護する

今年の大阪サマソニにて。smashing pumpkinsという老舗の洋楽バンドが、ライブ慣れしていないミスチルファンの場所取りと演奏中棒立ちという事象によって不快な思いをさせられてしまい、大変に可哀想であったというニュースが話題になった。

ミスチル地蔵の衝撃 2日目無事終了。サマソニ2013年 - NAVER まとめ

ネット上で「ミスチル地蔵」という言葉が生まれ、ミスチルファンを叩く声が見られたが、東京のサマソニに参加したスマパンファンの僕からすると、ちょっと違ったように見受けられたので、今更ながらそのことを書こうと思う。

 

まず僕は、スマパンが好きだ。初めて聴いたのは高校生の頃だから、もう十年以上前から聴いている。

 
今年のサマソニで、スマパンがまた来ると聞いて興奮した。すぐにチケットを取った。
数年前のサマソニでもスマパンを観たのだが、素晴らしいライブだった。今のスマパンはオリジナルメンバーはギターボーカルのビリーだけなので、何がスマパンだかさっぱり分からない、と、舐めていたが凄かった。懐古主義のオッサンバンドではなく、昔の曲も、今演奏するからこその手触りに仕上がっていた。
 
そして今年のサマソニ。大阪のサマソニで、場所取りをしていたたくさんのミスチルファンがスマパン演奏中に地蔵のように棒立ちになり、ビリーが気分を害していたという噂を聞く。中には持ち込んだ椅子やシートに座っている客もいたとのこと。なんということだ。
これは、東京のライブでは少しでも盛り上げなければならない!勝手に意気込んだ。
 
当日はとても暑い日だった。朝から行ったが、みんな幕張メッセに引っ込んでメインステージには人がいなかった。
 
 

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これはImagine Dragonsというバンドのライブの様子。とてもいいライブだったが、暑すぎて日陰にしか人がいない。。
 
あちーあちーとか言いながら色々と観たあと、僕にとってのメインアクトのスマパンの時間がきた。
 
アリーナ前方に向かう。
アリーナ前方には、若い女の子がたくさんいて、これはまあ、明らかにミスチルファンだった。今時スマパンなんか聴いているのは大概が捻くれたオッサンのはずだ(偏見)。なんとなく負けるわけにはいかない。
 
そしてスマパンの登場。
周りの人たちは、明らかに知らなさそうだ。これが地蔵か。。。。!とその時は思った。
 
だが、言われていたように、決して地蔵なんかではなかった。確かにノリは違った。バスドラの四つ打ちビートに合わせて手拍子を打つ、いかにもJPOPな盛り上がりが起きたりもしていた。ある特定の層の日本人が一定数集まると手拍子が始まるというデータがある(ソースは俺)。つまり、そういう手拍子が起きる空間だったのだ。
だから僕から見ると、一概にミスチルファンはマナーが悪いと言ってしまうような状況には見えなかった。
 
むしろ、こんな風に広まってしまった原因は、スマパン側、というかビリーにもあるのではないか、と思ってしまったくらいだ。
そう思ったのは、主に2つだ。選曲の問題と、ビリーのMCの問題だ。
 
東京のセットリストはこのように記憶している(順番やら間違っているかも)
1.Tonight,Tonight
2.Cherub Rock
3.Space odetiy
4.Disarm
5.Quaser
6.porcelina of the vast oceans 
7.Pale Horse
8.Today
9.Zero
10.Standing inside your love
11.United States
 
問題は3曲め以降だ、あのクソ暑い日に、さらに人が密集したアリーナで、あんなダラダラした長い曲を何曲も演奏するとは何の嫌がらせか。この流れだと、名曲Disarmもちょっとつらい。Quaserは合ってるんだか間違っているんだかわからないカオスな曲なのでこれは乗りづらい。6曲目のPorcelinaも長い曲だ。そして、全体的に音も小さめで迫力が薄かったようにも思う。
乗ろうとしていた周りのミスチルファンも、戸惑ってしまったように思えた。 
 
その上、長々と英語で愚痴を言っている。「もう日本来ないかもね」なんてジョークか皮肉か分からないことを言っている。観客の戸惑いが広がっていく。いやーそうではないだろうビリー。
スマパンなんか、カエルを踏みつぶしたような声の後ろで歪んだギターやドラムが爆音で鳴っている普通は聞きづらいバンドで、でもその中でもとても美しいコードの響きやメロディーが垣間見えるようなバンドだ。マスの側にあるものをひっくり返してきたバンドだ。
それなのに、「ミスチルという日本の巨大なバンドのファンの態度が悪かったらしく、せっかく来日してくれたというのにかわいそうなバンドだ」みたいに言われてしまって、とてもみっともない。そういうものを音楽でひっくり返そうとしてきたのがスマパンではないのか。例えばこんな風に。
 
いろいろと書いたのですが、つまりはスマパンはこんなものではないので、どうかまた僕らをノックアウトするようなステージを見せて欲しいのです。
もうすぐ出るDVDも買うから、ぜひまた日本に来て欲しい!